2012年10月27日土曜日

共存と競争

昔、私の父がおもしろいものを見せてやろうと言って
一匹のクモを別のクモの巣へ移した。

2匹のクモは争って、負けた一匹はクルクルに巻かれた。
子供ながらにこのことは強烈に覚えている。
2人の妹も昔話をするたびに、このクモの話をだしてくる。




ここボルネオにはたくさんの生き物がいる。
それは、日本では考えられないほどの数。
人間の視点で勝手に、
それらが「共存してる。」「仲良く暮らしてる。」
なんて思っていた。
まるでおとぎ話のように。





でも、とある学者さんが一言
「ここには共存はない。競争だよ。」




日本と比べ物にならない数の生き物が
生き残るために、必死で自分を守っている。
それは、動物だけじゃなくて植物も。

ほんとは根っこから吸収するはずの植物も
どうやらここでは葉っぱからも吸収したりするみたい。
日本じゃイチゴにつかない「コナカイガラムシ」もここではくっついてくる。
1つの木に60匹のアリ。
どんなアリの世界があるのか...。


でも、そうやって競争しながら1つのバランスを作って共に存在しているのも事実。

そのバランスの中に人もいるはず。


昔見たクモのように、負けてクルクル巻かれてしまうのだろうか。
それとも、別の道を見つけるんだろうか。


かつて森があった宅地を思い出し、ふとそんなことを思った。


2012年10月25日木曜日

所変われば報道もかわる

小学校でも英語教育始まりましたねえ。
日本ではなかなか課題も多い中、先生方が奮闘しておられるのが目に浮かびます。

英語、私は話せませんねえ。
話そうと努力をしていないのも事実。
でもまあ、最近ようやっと言ってることが聞き取れることも増えたなと。
言葉は使わなければダメ。ほんまにその通りです。



「なんで英語を勉強せなあかんのか。」
と、思う人も日本にはたくさんいるのではないでしょうか?



でも、この情報社会。
日本での報道がすべてと思ったら、大変だということをひしひしと感じています。
最近いろんなニュースが日本を騒がせていました。皆まで言いませんが...。
国が変われば報道のされ方も内容も変わります。
どんな風に人々が物事をとらえているのか、
事実は事実なのか、
自分たちに必要な情報は何なのか。



言語を学ぶ コミュニケーションの能力を高めるという観点からだけならば
英語に限らず、いろんな外国語を学ぶも良しと思われます。


でも、情報を得るという意味では、やっぱり英語は有効だなあと感じます。


もちろん、百聞は一見にしかず。
テレビや新聞、雑誌、インターネットが正しい訳ではありません。
自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の言葉で話して、
が情報を得るには一番だと私は確信はしています。


まあ、ほんとは
得た情報をどれだけ自分のものにできるかが一番大事なんでしょうけどね。


所かわればかき氷もかわる

この袋に入ったカラフルなもの。
通称ABC(Air Batu Campur)いわるゆかき氷です。
コンデンスミルクやらお豆やらゼリーやらが入っています。
Night marketやTamouといった市で売ってます。

なぜ袋に入れるのかはよくわかりません。
こちらの屋台の食べ物は袋率が高いです。
ちなみに、持ち帰りラーメンも袋に入ってます。

ただ、かき氷ですが、氷は常温で売ってるのでほとんどとけて水になってます。

所変わればアイスも変わる



向かって左(黄色)がコーンポタージュ 右(紫と白)Yakと言われる芋
 ○り○り君が日本では同じコーンポタージュ味をだしていたそうで。
ここでは普通に売ってました。
他にも、小豆やマレーシア人大好きのドリアンなど。
ちなみにYakとは下の写真のものです。紅芋のような感じでおいしいですよ。


所変わればできる食べ物も変わり
食べ物が変われば味覚も変わる

アイス好きの皆様はぜひお試しあれ。普通にスーパーとかで売ってます。


2012年10月21日日曜日

奈良公園にはいないよね

あるボルネオの昼下がり。
ママ(ビジネスパートナーの奥さん)の友達の別荘におじゃました。
旦那様が車をおりて第一声
「何かいる!!」


旦那様「何あれ?馬?」

ママ「奈良公園にいっぱいいるじゃない(笑)シカよ。」


私たち「...こんなでかいのいない」


まるで子馬のようなシカ。
バナナやらマンゴーやら、そのへんの葉っぱやら食べまくり。
こんなでかいシカには、シカせんべい何枚あってもたらんわ。


2週間ぶりに山をおりた私たちは、
シカにいやされたのでした。

2012年10月16日火曜日

こんなふうに生まれてくるのね









「魚ってどんな形してるの?」

もしかしたら、切り身のまま魚が泳いでると思っている子供がいるかもしれない。
と、まあそれは大げさですが...。(意外とおおげさではないかも。)
サバがどんな形してるのかなんて知らない子がいてもおかしくない。
ピーマンって夏野菜なのってびっくりする子がいてもおかしくない。

今、日本のスーパーには季節感が減りつつある。そして、素材の元の姿を見ることも少なくなった。一人暮らしには便利な切り分け野菜なんかも売っているし。
 実は私もパイナップルがどんなふうに生えてくるか知らなかった。まあ、もともと身近にある果物ではありませんが...。
               
こんなふうに生えてくるのね。

以前紹介した「いかつい果物」のチャンパダック。



家のそばのジャングルに生えてた。  こんなふうに木の幹からにょきって、出てくる。

いっぱいなってるのを見ると、迫力があって怖かった。



いつのまにか、消費者と生産者の距離が離れていった。
これはすべてがすべて否定すべきことではないと思う。

でも、まあどんなもの食べているのかわからないものを食べるよりは、目に見えるものを食していきたいと思う今日この頃なのでした。




2012年10月15日月曜日

米と僕

僕の実家は米農家です。
アメリカとかオーストラリアの米農家と比べると小規模農家に属することになるわけですが、ざっくりと(無許可で)我が家の米経営を公開しますと、1反(約1000㎡)辺りのお米の収量はだいたい500kg〜600kg程度。約1ヘクタール栽培してるので、5t〜6tです。仮に1袋(30kg強)8000円で売れたとしても160万。これをつくるために、トラクター(300万)、田植機(100万)、コンバイン(200万)などの機械を買っています。これらの機械の減価償却、種苗、農薬、動力高熱費、その他の経費を合わせると、...。これは正に奉仕の精神が成せる技なわけです。

実家の近所でもお米農家はたくさんいるわけですが、コンバインが古くて壊れたりした人は米作りをやめています。こういった事情で全国的に休耕地が増えているじゃないかと思っています。

アメリカなどの米農家は経営面積が100haもあったりすると聞きます。ラジコン飛行機で農薬を散布する会社があったり、田んぼを平にするために(水が均等になるように平にするわけですが)レーザービームをつかってやってるだとか。

日本の米農家の経営面積がなぜ、こんなに小さいのか?それは1947年、農地解放で、地主の土地を政府が買い上げ小作農へ売り渡したわけです。(これによって共産主義勢力は力を大幅に失い、小作農は保守勢力へ取り込まれた。)僕が産まれた地域では土地は長男が一括して引き継ぐ訳でなく、完全に平等でないにせよ、ある程度分割して兄弟へ分与され、代がかわるにつれ、米農家の経営面積は小さくなったわけです。

僕は田園風景が好きですが、ビジネスベースではもはや持続可能性はない米農業。TPP以前の問題として、どう維持していくか。頭の良い人考えてください。

いかつい果物シリーズ


日本にはない果物を紹介。
その中でも「いかつい果物シリーズ」最新をお届けします。
(過去のいかつい果物 Durian Campadakは過去のブログを参照ください。)



 これがTalak(タラッ)と呼ばれている果物です。
アップにするとこんな感じ。においをお届けしたい...。
ボルネオとカリマンタンにしかないらしい。

 Talakの食べ方は簡単。
ドリアン、チャンパダックの皮は硬かったけど、
これはやわらかい。手で簡単に皮はむけます。
これが、中身。お味は、ドリアンほど濃厚ではないです。チャンパダックに近いかなあ。むしろ、その違いがわからない...。でも、まあ濃い味であることは確かです。
あぁ、このにおいをお届けしたい...。



やっぱり、これだけ多様な生き物がいて、植物も生き残るには特徴がでてくるんだなと。ドリアン、チャンパダック、タラッ、共通してるのは、いかつい皮と強烈なにおい。
そりゃ虫もつかへんわ。


在来種っていうのは、その土地で生き抜くために変化してるんだなと感じた今日この頃。そして、人も育ってきた土地の食べ物が体にしみている。

 だって、マレーシア人、Durian Campadak Talak めっちゃ好きやもん。

2012年10月8日月曜日

農園のお客様

 彼の名前は かえるくん。
高設栽培してるイチゴのことまで上がってきます。(約1mくらいの高さ)
何者なんでしょう?


彼は何のためにくるのか...


産卵してる...
数えられないほど卵を産んでは去っていきました。
処理に困ります。


ジャングルで産んでくれ、かえるくん。

2012年10月7日日曜日

こいつで虫退治だ!

だいちゃん夫妻が帰って、また日常の生活が舞い戻ってきました。
そう、ムシとの戦いです。

「どうすりゃいいんだ。」の旦那様。


と、そんな時ある植物を発見したのです。
マレーシアはnanti(後でね)の習慣がありまして、
植えるのをnantiされていた植物たちがかわいそうに、放置されていたのです。
なので、整理をしておりましたところ、
日本では見たことないものを発見。



なんと、下の写真の筒状の部分に虫をおびき寄せ、
食べてしまうというではありませんか!!
さっそく鉢にいれかえて、復活させることにしました。
どこか庭に植える予定らしいですが、当然nantiな状態でしょうから、農園で育てます。
 ついでに、放置されていた網を発見したので、虫にたべられまくった水菜を緊急保護。
見た目かっこわるいですが、何とかがんばってくれ〜。
水菜のサラダが食べたいんだ〜。



まあ、カイガラムシはイチゴにへばりついてるから、彼らに食べてもらう訳にはいかないんですけどね。ものは試しなり。

2012年10月4日木曜日

だいちゃん、さっちゃんがやってきた!その2

さて、2日目の夜は、私たちの庭、マンガタルのお店で一杯。
ナイトパサール(夜市)で焼き鳥買って、お店に持ち込んでビール。
なじみのところなんで、安いですよぉ。
ちなみに写真に写ってる食べ物天ぷらバナナです。

そのまま2人を私たちの住処、ココル村へ。
残念ながら翌朝は曇り。何なら嵐来そうな雰囲気でした。
記念撮影して3日目スタート。

 これまた、私たちお気に入りのラーメンを食して、いざリバーサファリへ。
 セネガルのピローグを思い出しますなあ。でもエンジンヤマハなんで比べ物にならない速さでした。


 絶滅危惧種と言われているテングザルをさがして船は進みます。
いたー!!
小さい、遠い...。
こんな時にCANONの一眼レフを持ってこない、残念な木下トラベル。
でも、鼻長かったぁ。

夕食後に木にいっぱいの蛍を見てツアー終了。
もちろんiPhoneではその様子をお伝えできません。笑


3日間、私たちも初めてボルネオに来て遊んだので不手際いっぱい。
今回の木下トラベルは40点。落第だ〜、と2人で話してました。

いつも山の中で2人だけでいるので、刺激がほしい私たち。
ぜひぜひこれに懲りずにまた来てね。だいちゃん、さっちゃん。

だいちゃん、さっちゃんがやってきた!!


きょうちゃんのセネガル同期夫婦、だいちゃん、さっちゃんがやってきた。
それに会わせて、2人の到着前日、車を借りて練習する旦那様。
なんせロータリーに慣れてないのと道がまったくわからん中でのドライブ。

旦那様の隣には道を教えてくれたドライバー、ポールスがいるのだが...。
インドネシア人である彼。いきなり「ここを左だ。」とナチュラルマレーシア語で話されて、まあ、コントのようなドライブでした。


 さてさて、木下トラベル初のガイド。
初日は海鮮レストラン。自分で魚介を選んで料理をしてもらいます。
まあ、観光地の場所だけにちと値段は高めですが...。
 2日目は船に乗って、市内から見える島へ。
 船乗り場まで道を間違えて、まあ、1時間はロスしちゃいました。
ごめんね、だいちゃんさっちゃん...。
写真は、旅行の2人と住んでる2人の距離感ですな。笑
決して喧嘩してるわけじゃないですよ。




道に迷ったおかげで、島に着いたのは3時前。ちょっと曇ってたので、
さすがのボルネオさんでも、もう寒くなってしまいました。

でも、まあ魚さんも泳いでて楽しかったですよ〜。
次回に続く。