2013年1月27日日曜日

ボルネオの味

昔から人々は
自然のものを上手に利用して
様々な食品を作り出してきた。





例えば、ただ今研究中のパンも
大昔はぺったんこで固いものだったらしい。
ところが、生地を偶然放置してたら
酵母菌がくっついて、発酵して、
膨らんだり、やわらかくなったりしたという。

日本でいうなら納豆ができた話と似ている。

お酒も、最初はめちゃくちゃまずかったらしい。
発酵と腐敗は紙一重ですから。
何百年もかけて、ワインや日本酒やらできたんです。

ここボルネオはサバ州のカザサンドゥスン族は
お酒好き。
(お酒飲み過ぎて、昔は体を壊す人がいっぱいいたのよってママが言ってました。)

彼らは、Lihing(リヒン)と言われるライスワインを作っています。



Lihingは日本酒と一緒で
お米から作られるお酒です。

これが、上級品となると結構うまい。
甘いお酒!
しかも、10RM(270円くらい)で瓶ビール1本くらいの量は買える。
昔から、自分の家で作っていたそうです。
スーパーなんかでは売ってません。

ほしい時は、ローカル市場で、
Lihingどこ?」って聞いてください。
こそっと内緒で教えてくれます。※





何でも、規格を統一化して
味が一つになると
安心して買えたり
安定して製造できたりするんだろうけど
こういう家庭の味や地域の味は
残していきたいものです。


こんな感じで、Lihingを発酵させ熟成させます。
ふたにしてるのはバナナの葉っぱ





※日本と一緒で酒造法があるから、お酒作れる人が決まってます。だから、市場で隠してこそっと売っています。地酒はムンタコといわれる蒸留酒は売ってますよ。







2013年1月23日水曜日

枝からニョキ


昨日、雨がふらなかった。
20日ぶりのこと。
セネガルと大違い。※

ここにいると地球は生きてるなあと感じる。


家のそばのドリアン地帯より



枝からニョキって。笑
ジャックフルーツもチャンパダックもこんな感じで実をつける。


みかんのようにすべての果樹はできるわけではない。
思い込みは世界を小さくしてしまうなぁ。



※セネガルは1年のうち約3ヶ月しか雨が降りません。






2013年1月21日月曜日

ロータリーの真ん中には...。

セネガル隊員なら幾度度なく目にした
「round-point」※
ここマレーシアにもあります。



 カジキマグロです。
 オラウータンです。
 またもやオラウータンです。
 わにです。立ってます。
 またもやカジキマグロです。
 これはウミガメです。産卵する島があるんです。

最後わかりますかね...。はしっこにテングザル。


という具合に、その土地の特産物や名物をロータリーの真ん中に作ってます。
他にも「壷」を見ました。
焼き物が名産なんかなあ。

6、7時間もかかる車の旅、
ほんの数分の楽しみでした。






※round-point ロータリーのこと

2013年1月20日日曜日

うどんを作った人を尊敬します


ボルネオは今日も雨〜。
パンに引き続きうどんも作ってみました。
小麦粉祭りです。


うどんは旦那様のソウルフード。
果たして彼の味覚を満足させることはできるのか?!



その1 材料をまぜて粗こねする
薄力粉と強力粉を半々で300g
塩15g
水130ccを様子見ながらいれてこねる。


最近こねてばっかり

その2 ちょっとねかせて、しっとりやわらかくなるまでふむ


 昼休憩の旦那様も参戦

その3 1〜2時間ほどねかせて、生地をのばす


 めん棒ないので、瓶を使いました。笑
伸びない...。これが後ほど致命傷に

その4 均一に切る

これがなかなか難しい...。

 仕事を終えた旦那様の生地チェック

その5 たっぷりのお湯でゆでる

 さてさて、できばえは??

自信がないので、カレーうどんでごまかす....。

「どうでございましょう??」


「....。」


結論、うどんの太さが均一でないので、
ゆで具合がばらばらになってしまいました。
つまり、ちょうどいいうどんと固いうどんがあるということ。


そう、瓶で生地を伸ばしたから、生地の厚さがばらばらになっちゃったのです。

ははは、ここにこだわりきれない私の悪い癖がでました。
素材がシンプルなものは
ごまかせませんね。パンも同じく。



やっぱりこれにはかなわない。

うどんを作った人尊敬します。







2013年1月19日土曜日

田舎より都会が食べたいの。

S田氏が帰国されて
ボルネオが悲しんでいるのか、
昨日まで1日晴れたという日はありませんでした。
というか、一時期嵐、嵐、嵐。
こんな感じでS田氏の帰国を悲しむボルネオの涙が毎日押し寄せてくる...。



どうやら、モンスーンの影響らしいです。いちよう今は雨季。
インドネシアなんか大洪水でえらいこっちゃです。


「嵐やし何もする気せんなあ。」



そうすること10日以上、
S田氏が帰ってから一度も山をおりていないことに気づきました。
まさに山ごもりです。

その間何をしていたかと言えば、

ひたすらパンをこねていました。

前回失敗してから、1週間に3、4回はパンをこねています。
別にパン作りが好きなわけではありません。
何度も書いていますが、料理は作るより食べる派です。

ただ、気になった。

「なんでふくらまんのやろ?」
「なんで固いんやろ?」

 粉の分量やら、こねる時間やらを毎回かえて実験
 天然酵母さんは、どんどんふやしております。
 ちゃんと発酵するようになりました。
 ラスクみたいにして、ミニピザにしたり
最近は形もかえてみたり。


しかし、田舎パンどまり...。
できたてはセネガルの田舎パンなみでうまい。


でも、私たち、今、

「都会パンが食べたいのーーーー。」



もう歯ごたえたっぷり
お腹にずっしりの田舎パンではなく
さらっとちょこっと噛むだけで味のでる
お手軽都会パンが食べたい。




そうして、また山の中でひたすらパンをこねるのだった。
ボルネオがS田氏の帰国を忘れるまで。







※私たちが勝手に言ってるパン用語
田舎パン...セネガル共和国の田舎で作られたパン。フランスパンの中身ずっしり版。
都会パン...つまり普通の食パンやクリームパンみたいなふわふわでやわらかいパン。








2013年1月8日火曜日

お酒の安い島へ

酒の飲みの周りには酒飲みが集まる。
これは事実だと思います。



大晦日、ママの娘とその友達と
深夜まで飲み続け、完全グロッキーな私たち。
カザサン・ドゥスン族は酒に強い。以前もやられました。)

私とS田氏は朝6時に山を下りて
最後の旅「ラブアン島」へ行くことになっていました。

ところがグロッキー旦那様も
「僕も行く。」
と言うではありませんか!インシャーラー的!

というわけで、新年あけまして、3人ともぐったりのまま
船に乗り込みました。
 ラブアン行きの船は1日2便。
元旦はさすがに混んでいて朝8時の船しか予約できず。
このゴミ箱の数に不安が...。みんな吐くんじゃないですよね。


まあ、3時間半、座席で微妙に揺れる船はきつかった。
しかもリクライニング式ではない。

なぜ?イスよ倒れておくれ....。

眠り姫S田氏とグロッキー旦那様は
お眠りになっていらっしゃいましたけど。


 今回のホテルは新年なので奮発しました。


とは言っても日本でならビジネスホテルなみの値段。
それでこのロビーですよ。なにせ旧シェラトン。
そんなロビーでまだなおグロッキーな旦那様。

しかし、ラブアン見所がない。
そもそも政府直接管轄の免税の島ということだけが魅力なのです。
なので、車を借りて島を一周することに。


新春ドライブGO!

驚いたのが、免許証の提示もせず
ホテルで車を借りれたこと。
免税だけでなく法律も免除?!


さぁ、ラブアンの名所を一挙ご紹介。

 何のために作られたかわからない煙突

 第2次世界大戦時の慰霊碑と平和公園。

以上。

「・・・。」


あとは無意味に住宅街を見たり、
インターナショナルスクールの前を通ったり
養殖を外からのぞいたり
ちょっと道に迷ったり。

そんなこんなで旅の最後の夜。
楽しかったS田氏との珍道中もこれで終わりです。
最後の晩餐は


 豪華ロブスター!

 もちろんタックスフリーのお安いビール!

 魚貝祭り!

さらにホテルでもワインを一本あけて
快適なベットで昨夜の疲れを癒したのでした。




翌日まさかの私たちの船が30分早い出発となり
港で見送ってもらったのでした。




長い時間をかけてボルネオまで来てくれてありがとう。
この旅はプライスレスでした。

笑う門には福来る。
S田氏の今年が実り多きものになりますように!

次回は再び関西で飲みませぅ。





2013年1月7日月曜日

2012年最後に出会ったもの

コタキナバルに帰ってきたのが29日。
未だに街はクリスマス装飾だらけ。
正月ムードまったくなし。
こちらは中国の旧正月の方が盛大なのです。

なので、我々も正月ムードまったくなしの
観光へとくり出しました。


まず30日。
マッサージ!!
マッサージは安い。基本1時間で30RM〜60RMくらい。(1000円前後)
もちろんランクは様々。
指圧がほとんどです。整体的なものはあんまりないですね。

最新版「地球の歩き方」にのっていたところへ。(名前忘れてしまった...。)
foot massage とbodymassage1時間半で68RMなり。

気泡を体から抜き取る伝統マッサージで
施術中にゲップがでますよとのこと。

お姉さんに起こされても起きない眠り姫

しかし、実体は...。
施術をしているお姉さんが終始ゲップを連続。
ゲップを聞きながらマッサージを受けました。
しかも、左足太ももをマッサージされた時
「いたーーーーーーい。」
「ada angin」(気泡があるからよ。)

ほんまかいな。ゲップしてたの自分やん...。
でも、ジャングルツアーや移動の疲れが癒されました。


31日
サピ島でシュノーケリング!!

 島へは船で15分ほど。

 サピはシュノーケリングができる島。
他にもビーチの広い島や素朴な小さい島、リッチな島などがあります。


 さすが体育会系。

 シュノーケリングに飽きたら、島一周のトレイルがあります。
おそるおそるジャングルの中へ...。



 「!!」

「ぎゃーーーーー。」

そう、ここは大トカゲがいっぱいいる島なのです。
トレイルに入った瞬間出会いました。

「もう帰ろうや。」
と、びびる私を置いて、どんどん進むS田氏。
しかし、トレイルは途中から、
確実に整備されていない状態に。
あえなく戻ることになりました。
(多分行けなくはないですが、ビーサンにノースリーブだったため。)

そしたら、また帰り道にやつが...。
今度は4匹も。
「ぎゃーーーーーー。」


ようやく、浜辺へ戻ったら、
島の管理員さんがいすを投げています。
その先には....。


「ぎゃーーーー。」

大トカゲときれいな珊瑚に出会いたければ
ぜひサピ島へ。

最後に、コタキナバル的スイーツを制覇して
山へ帰ることに。
チーズケーキのお店「シークレットレシピ」へ。

S田先生のお得意技
「おすすめは何ですか?」
(過去の旅でたいていお店の人にお勧めを聞いていた彼女。)

「そうね、ドリアンケーキがおすすめよ。」
「...。絶対まずいって。」
その忠告も無視し、
「じゃあ、ドリアンケーキとチョコレート。」
「なんで2つも頼むねん。ここは日本ちゃうで。」

案の定...



 ドリアンチーズケーキは、チーズの味を奪うドリアン臭で満たされていました。


旅の基本移動は公共の交通機関。
絶対日本にはないバスの装飾だったり、
なぜがXjapanの曲がバスの中で流れていたり、

触角付きのバス

山へ帰ったら、夜中まで続く大晦日飲みが行われていたり、
無駄に花火があがったり、
言葉の壁はあるけれど、お酒を前にしたら何だか楽しかったり。



2012年最後に出会ったのは
目の前のことを楽める心と、
それをわかちあえる人がいることの大切さ。


特別なことがなくても
特別な場所じゃなくても
これは可能なこと。

なんてない日常を楽しめるって幸せだなと思いました。



しかし、大トカゲに触角バス、笑ったなあ。
2013年もいい年になりますように。









2013年1月6日日曜日

旅飯あれこれ

かわいい子には旅をさせろと言いますが、
さてさて、人はなぜ旅をするのか?!

S田先生
「やっぱり、旅は人ですよね。」
「やっぱり、食ですよね。」

ということで、今回のブログは旅飯特集。
サンダカンは海に近い街。魚介が結構おいしい。

 お昼に食べたラーメン。鶏肉、ピータン入り餃子 肉団子など具だくさん!!激うま!
ピータン入り餃子はコタキナバルではあんまりない。

 デザートのエッグタルト。そんなに甘くないですよ。

 定番ミーゴレン。よくも悪くも普通の味

 S田氏が飲みたいと言ったこちらのコーラ。湿布の味がする。劇まずです。



カンポンアイールと言われる水上生活している人の村
麻雀やってる人もいてのんびりしております。


そこで食べた魚介ラーメン「ラクサ」。
ちょっと酸っぱくて辛い。めちゃおいしい。

「バクテ」漢方でお肉を煮込んだ料理。
普通は肉ですが、サンダカンにしかない魚介バクテをいただきました。うまし!

移動中に食べた「ナシチャンプル」定番料理。

 こんなふうに、ご飯にトッピングする具を選びます。
具にあたりはずれはありますよ。笑






ボルネオ東側の旅も終盤戦。
ジャングルを出てパーム農園へと場所を変えました。
仕事のため遅れて参加の旦那様も合流。



チェ・ゲバラの服にて登場
(長距離バスは結構走ってます。サンダカンまで43RM)


こちらで知り合った日本人の方と
パーム農園の中で協力隊的飲みをし、

セネガル的接待を思い出す。テランガ!

S田氏の酔いっぷりも懐かしく
熱く未来を語るも心地よく
世界が抱える問題についてしばし考え

自分のこれからを向かい合う良い機会となりました。



S田先生、やっぱり旅は人ですね。